技術ノウハウの粋を極めた製品群
工業界全体の英知の結晶ともいうべき自動車は、実に数万点におよぶ部品で構成されています。三池工業が製造するものは、自動車の骨格ともいうべきボディパネルをはじめとする車体の主要部品および特殊な加工を要する各種金属部品が中心。特に高品質が求められる製品を高精度かつ短時間で完成させる技術に定評があります。溶接部分を無くして一体成型する技術やアルミ成形による軽量化技術、高張力鋼板採用による高機能化技術、そして金型製作からプレス成形・溶接組立までの一貫生産ノウハウなど、お客様の要望に高度な満足度で応えられるものづくり体制を確立。
今や一車種に最大で100部品以上が採用されるほど、その実力が認められつつあります。
■プログレッシブ部品
コイル状の材料から製品完成の最終工程まで、一貫して一つの金型の中で加工できる…いわゆるプログレッシブ部品は、現在のプレス加工技術では究極の姿と言っても過言ではありません。三池工業では、この金型の中でさらに他部品も同時に組付けできる特殊加工技術を開発しています。
■アルミ材加工
自動車の軽量化に伴い鉄より比重の軽いアルミ化が進んでいます。
アルミ材は加工時の成形性が悪く、キレツ、しわと言った不具合となってしまう非常に難易度の高い部品です。
三池工業では成形性のシュミレーションを駆使し、場合によっては部品のデザイン変更をお客様に提案。
最後は匠の技による金型の丁寧な仕上げにより、品質機能を満足したモノづくりを実現しています。
今後益々需要が多くなっていくアルミ部品に対応するため、生産設備の改良を行いその需要に応えていきます。
■深絞りプレス加工
深い形状の成形は、主に絞り加工で行われますが、金型の造形、材料の選定や加工するプレス機の条件設定が大きな鍵となります。三池工業では、このような部品をDR(デザインレビュー)と成形シミュレーションを事前に繰り返し行い、短期間で量産につなげる短期プロセスを実現しています。
■ハイテン材
強度を保ちながら自動車の全体重量を軽量化する高張力鋼板(ハイテン材)は、今までの技術(一般280MPa程度)では成形不可能。三池工業ではハイテン材のプレス成形への取り組みに成功し、980MPa級ハイテン材の新車への採用も始まっています。